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2019.10.01マイクロスコープを使った根管治療


ここ最近、歯科業界ではマイクロスコープが賑やかになってきています。

当院でも積極的に最新技術を取り入れるべく勉強をしてみたのですが、ちょっと雲行き怪しい結果なのです。

 

そもそも根管治療とは虫歯菌が歯髄腔(根管内)に入り込んだものを除去する治療なのですが、病原菌を目視できないので、根管内を空にして根管壁に菌を潜伏させないために物理的にリーマー・ファイルといったヤスリで拡大をする治療を指します。

 

そこでマイクロスコープの登場なのですが、使っている倍率が30倍!!

覗いてみると根管口の入口がやや拡大されているだけで一番見てみたい根尖部や虫歯菌なんて一切見えないのです。

そりゃあそうです。真っすぐな根管なんてほとんどありませんし、たった30倍の拡大で虫歯菌が見えたら視力のいい人なら裸眼で確認できます。

ドクター1年生の時にこれがあれば腰を曲げて一生懸命覗き込んだ根管分岐部を容易く見つけられたと思いますが、慣れてしまえば確認は一度で、ましてや覗きながら治療など一切必要ではなく、後はせっせとリーマー・ファイルで拡大するだけの治療です。

 

2次感染予防、嚥下防止のためにラバーダム防湿法が数十年前からありましたが、一切流行りませんでした。

患歯に金属のクランプではさみ、周りにゴムの幕を張って唾液等の流入を防ぐ方法なのですが、ずっとバキュームで唾液を吸っていれば事は足りてしまいます。

しかしマイクロスコープ治療は30分とか長い人なら1時間ぐらい口を開けっ放しにしていなければならずその際の防湿にはなくてはならないものになってきています。

 

当院の治療は口を開けていてもらうのはせいぜい15分、患者さんから一切離れることはなく集中的に処置を進めます。これで十分な結果をえられています。

 

最新治療っていっても・・・  不思議ですね(汗)