2016.10.31差し歯で保険と自費どう違うの?
保険でも様々な選択肢がありますが、代表的なのが硬質レジン前装冠です。
これは金銀パラジウムの全部被覆冠に前装部だけ硬質レジンを張り付けてあるものです。
それに対して自費ではメタルボンドというセラミッククラウンがあります。
これもハイプレシャスとよばれる金を多く含んだ全部被覆冠にセラミックを焼き付けてあります。
両者の大きな違いは色調変化と耐久性です。
保険の硬質レジンは吸水性を持つので、数年後色調変化をきたし色が濃くなるのに対して、メタルボンドは一切色調変化はありません。
硬質レジンは金属部と科学的な結合が出来ないので、金属部に傷をつけて圧接してあるだけなので、食物を前歯で咬みちぎろうとした際、前装部ごと取れてしまったりします。
メタルボンドは金属と科学的な結合をさせるために1100度の炉で焼きつけてあるので、事故がない限り取れることがありません。
これらのように製作した初期の段階では両者、一般の方には区別がつきませんが時間経過とともに差が開いていきます。
当院ではこれらのことをお話ししたうえで、最終的に選択するものを最後に選んでいただいています。
逆に言うならば、そこに至るまでの過程では一切妥協のないクオリティーを両者に提供しております。
2016.10.29自費の入れ歯ってどう違うの?
初めて入れ歯を作ることになった患者様に、保険外の義歯の製作はお勧めしていません。
それはどんなに高額な費用を出しても、義歯は義歯に変わりはなく利点を理解していただけないからです。
まずは保険の義歯を使ってみて、どこが気になるのか?どうであったら納得できるのか?逆になんの問題もない方も大勢いらっしゃいます。
保険と自費の最大の違いは印象(型取り)です。
保険では既成トレーで印象を行うのに対して、自費は既成トレーで取った印象模型から個人トレーを作り、もう一度シリコン印象材でより精度の高い型取りを行い石膏模型を作ります。
精度の高い義歯は口の中で一切遊びが無いので左右に動くことがほとんど無く,粘膜を傷つけることがありません。
次に保険では義歯床の部分をレジン(樹脂)という材質を使うのですが、どうしても強度を確保するためにそれなりの厚みがありますので違和感や熱の伝道が悪くなります。
それに対して自費ではコバルトクロムやチタンの金属床に置き換えて作ります。
金属ですので厚みが薄くても強度を得られ、熱伝導も早いので”熱い”冷たい”が、素早く感じ取れます。
また局部床義歯(部分入れ歯)では、入れ歯を固定するためにクラスプというバネを用いますが、金属のため目立ってしまうことがあります。
そこで自費ではノンクラスプデンチャーといって金属バネを使わない目立たない義歯の製作が可能になります。
これらは数多くある自費の義歯の一部の紹介でしかありませんが、保険ではだめだという訳ではありません。
当院では患者様一人一人に詳しい説明をさせていただき、納得して満足いただけるよう努めさせていただいています。
2016.10.28歯茎が腫れて痛い!
昨日までなんともなかったのに今朝から奥歯の付け根辺りがジンジン痛い。どうしたんだろう??
「最近、疲れがたまっているのではありませんか?」
当院ではこんな声かけをさせていただいています。
免疫という言葉を聞いたことがあると思います。
お口の中は様々な細菌が生息していますが、免疫という感染を防御するシステムが機能しているとなんともないのですが、疲労・ストレス・その他の因子等によって免疫能が低下してしまうと感染が広がり炎症が発生します。
炎症には五大兆候の発赤・発熱・腫脹・疼痛・機能障害の症状が現れます。
歯茎の炎症の原因を素早く探り、できる限り早期に沈静を図るよう努めます。
そして最後に「薬を飲むだけでなく、睡眠と栄養摂取が早期沈静させるためには一番大切なことです。」と、ご説明させていただいています。
2016.10.27子供の歯並びって大人になっても影響あるの?
まず全く別物と考えてください。
たまに早く矯正をすれば(幼少期)永久歯列も叢生(ガタガタナな歯並び)を回避できるという方もいるようですが、学術的には乳歯列と永久歯列は別物と考えられています。
乳歯列期で治療が必要な時は重度の虫歯などで早期に抜歯が必要な場合、永久歯の萌出場所確保のための保隙装置の装着が必要になります。
矯正用語でugly duckling stage(醜いアヒルの子時代)という表現があります。6~7歳ぐらいで上顎前歯部が永久歯と乳歯の混合歯列の時期を表現したもので、大きさの違いでスキッ歯のように一時期なってしまいますが、時がたち他の永久歯が萌出した暁には綺麗な歯列弓になるものを表した言葉です。
歯並びは遺伝、骨格、その他様々な要素で完成されています。
当院では矯正は永久歯列の完成の暁に治療の判断を行います。
最近は多くの治療法が選べるようになっています。
経験豊富な専門医による無料相談を行っていますので、ぜひ予約してください。
2016.10.26歯茎からの出血がある!
普段何気なくブラッシングをしていて出血を意識することありませんか?
これは歯茎に炎症が発生しているサインなのです。
原因は食物残渣や歯垢・歯石がバイキン源として歯周組織に感染が広がりつつあるのを血液中の白血球が戦うため毛細血管が張り巡らされた結果、充血しているので僅かな力で出血に至ってしまうのです。
ですから、出血しているところを重点的にブラッシングして清潔になれば、炎症が収まり充血がなくなります。
これを慢性的に放置してしまうと歯周病が進行して歯槽骨の吸収が始まります。
歯周病は成人の慢性疾患として痛みなくして進行する怖い病気です。
当院では虫歯の治療以上に歯周病対策を重点的に治療を行っています。
定期健診を兼ねて半年に一度のスケーリングをぜひ行ってください。