当院では、患者さんが痛みを感じないための様々な工夫を取り入れています。
まずは麻酔の針が歯茎に刺さる時のチクっとする痛みをなくすために、あらかじめ表面麻酔を塗っておき、さらに麻酔液は電動麻酔器を使って少しずつ痛みを感じないように入れていきます。
電動麻酔器は人の身体に麻酔が効いていく時間も全て計算した上で、液を注入していくように設計されていますので、ほとんど痛みを感じることはありません。
また、麻酔液は人肌に温めることでさらに痛みを感じにくくしています。
今から何をされるのか、自分の歯がどのような状態になっているのかが分からないと、不安になり緊張から痛みを感じやすくなってしまうこともあります。
当院の治療ユニットにはパソコンモニターが設置してありますので、デジタルレントゲンなどの検査結果や治療内容が分かるイラストなどをお見せしながら、分かりやすく説明をさせて頂きます。
虫歯を治療しても、お口の中の環境が悪いままですと、虫歯が再発したり歯周病になったりするリスクは残っていることになります。
当院では、虫歯治療を行う際も、毎回必ず歯垢や歯石を除去し、治療が終わる頃にはお口の中全体が良い状態になっていることを目指しています。
甘いものを食べるとしみる!!虫歯なの?
甘いものを食べたり、冷たいものを口に含んだ際、しみるのが一般的には虫歯の兆候だとされています。
虫歯によってエナメル質が溶けてしまい、実質的な溶解(脱灰)を伴って象牙質まで蝕まれてくると治療が必要になります。
ところで、初期虫歯ってご存知ですか?
これは見た目上はほとんど問題なかったり、エナメル質の透明層が一部白濁してくることもあります。
この初期虫歯はまだ、自然治癒の可能性があります。
甘いものを食べると虫歯菌は乳酸を産出することによって歯を溶解(脱灰)するので、しみる感じがするのです。
ところが、その後ちゃんと清潔にしていてもらえれば、唾液中のリンとカルシウムを再吸収(石灰化)して自然治癒するといわれています。
これはあくまでもレントゲンに撮影されないぐらい初期の現象ですが、多くの方の口腔内ではこのような現象が日々起こっていると、言われています。
甘いものでしみだしたら”気のせい??”ではなく、さらなるブラッシングを心掛けることで再石灰化を促して自然治癒できるように努めてください。
当院の治療は患者さんの口腔内全体の状況を把握して、初診時から治療をしていく方もあれば、フッ素塗布やブラッシング指導から開始して虫歯の動向を把握しながら、患者様一人一人に適切な対応を心掛けています。
削って詰めるだけが治療ではないのです。
検診で虫歯かも?と、いわれたら
明らかに歯が欠けていたり、レントゲンにはっきりと写っていれば治療が必要ですが、単なる裂溝(歯の溝)の着色だったりすることが多く存在します。
ここは科学的にはっきりさせたいところです。
当院ではKAVO社のダイアグノデントを使い虫歯の進行度を数字化して判定します。
この機械は患部にレーザー光線をあて反射のスピードを測ることによって,虫歯の進行度を数字化して治療の必要度を判定します。
この機械で測定してみると検診でひっかかった患歯も、ほとんどが着色で治療の必要がないことが判明したりします。
出来る限り削らない、自然が一番。自分の歯は科学的な根拠でもって守っていきましょう。
親知らずが痛いと思っているあなた!
めっきりと寒くなってきましたよね。
ここ最近問い合わせが増えてきたのが、「親知らずが痛いので抜きたいのですが・・・」
本当に虫歯で痛いのでしょうか?
早速レントゲンを撮影してみると歯は健康そのもの!
大半は気候の変化によって免疫がさがり体調を崩した方が、歯茎の炎症を引き起こして痛い人が大半だったりします。
原因は歯の周りについた歯垢、歯石が病原菌として感染を起こしただけなのです。
当院では当日、全顎にわたるクリーニングを行い消毒をして薬を処方して数日間体を休めるようにお話をします。
そう、通院は1回のみです。
それでも、痛い思いをしてまで抜歯しますか?
保険の銀歯を入れるとすぐ虫歯になるって言われたんですが・・・
私本人が実際口の中にはいっていますので、それは絶対ありません。
イオン化傾向だとか、適合が悪いとか様々な批判をあびる保険金属ですが、全然問題ありません。
海外では銀歯をいれる人はいませんと、よく言われますが当然です。
日本は国民皆保険のもと、セラミック等の素材が認められていないだけで、原材料費では銀歯のほうがコストがかかっていると思います。
具体的な金属名は金銀パラジウム合金というのですが、12%もの金を含んでいたり、レアメタルとされるパラジウムを使っているのです。
おそらくこれから数年先には銀歯はコストや資源の問題で保険適用が外され、CR(コンポジットレジン)がCAD/CAM(機械工作)に変わっていくものと思います。
色は白くていいのですが、耐久性や不変性で、いずれ今の銀歯の良さを体現してもらえると思います。
虫歯治療をしたのにまた痛みが出だした!?
虫歯の治療をして、しばらくの間は何とも無かったのに最近じわじわと痛みを感じたり噛んでも痛い!
皆さんの中にはそんな経験をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか?
ハローデンタルから声高に皆さんにお伝えしたいのは、虫歯を治したことで安心してしまいブラッシングの不足を補う努力をお忘れではないでしょうか?
虫歯になってしまったということは、ブラッシングが不足していたという証拠なのです。
ブラッシングを改善しない限り、治療箇所の食物残渣は次に歯周病の温床になり歯周疾患として変貌をとげ、疲労やストレスなどがかさんだ暁に急性炎症として
歯肉炎だったり歯根膜炎を引き起こし、何度も痛みが襲ってきます。
ハローデンタルの治療は必ず虫歯治療と同時に歯垢・歯石除去を行います。
ですので不安な方は一通りの虫歯治療が終わっても定期的な検診・クリーニングをお勧めしています。
親知らずの抜歯を検討している方へ
まず上顎と下顎で大きな違いがあります。
上顎に対して下顎骨は緻密骨といわれるほどしっかりとしているので、下顎歯も強固に生えています。
それに対して上顎骨は海綿骨といわれ軽石の様に空洞が多く散乱していますので、上顎歯もやや脆く生えています。
抜歯の際行われる麻酔を一般的には浸潤麻酔という手法で行うのですが、麻酔針を歯肉に刺入して骨面に当てるように麻酔液を浸潤させる方法です。
上顎骨は上記の通り海綿骨なので非常に麻酔液が浸潤しやすいため効きが素早く現れます。
それに対して下顎骨はなかなか浸潤しづらいので効きが奏効しない際、下顎孔伝達麻酔という下歯槽神経全体を麻痺させる手法がとられることもあります。
そして痛みの大きさを決定づけるのが歯牙の萌出方向です。多くの下顎智歯(親知らず)は水平方向にはえていてほんの一部だけ口腔内に萌出しています。
完全に骨内に埋伏していてくれればトラブルフリーなのですが、一部が萌出していることによって虫歯になったり歯周病の温床になるため抜歯が検討されるのです。
次に歯根の形態です。上顎智歯(親知らず)は単根が多いのに対して下顎智歯は複根(二根から三根)でカニのはさみの様に骨を強固に挟むような形態をしています。
ですので下顎水平埋伏智歯の抜歯においては、歯肉を観音開きに切開して骨を削ったり歯牙を3分割にするなどして患者さんも大変ですが医師も大汗をかきながら抜歯をします。
当然体は外科的な侵襲に多くの反応を示して、終わるころには腫れがでます。これが一番痛い抜歯になります。
対して上顎の完全萌出している智歯の抜歯はヘーベルというテコの原理を利用した杭で一部に力を加えると自らが抜けるようにあっという間に抜歯が完了しますので、一切腫れません。
これらのように痛みを決定するのは体に対する侵襲の大きさで決定されます。
唯一ありがたいことは抜歯などの人間が作り出した痛みに対しては、痛み止め薬がより効くといわれていますのでご安心なさってください。
一番大切なことは抜歯を回避できるように日々からのブラッシングに精をだすことです。
虫歯で痛みの応急手当は?
そろそろ歯医者に行かなきゃ・・・と、思っていた矢先とうとうズキズキが始まった!!
もう深夜だしどこもやってないだろうから、朝までどうやって過ごしたらいいのだろう?
本当に虫歯で痛みが出てしまっている場合、その痛みを増幅しているのは体温なのです。
歯の中には神経繊維が走っているのですが、虫歯が高度に進行すると無菌の歯髄腔(根管内)に口腔内の細菌が流れ込み歯髄炎を起こします。
そして炎症の痛みを助長するのが温度なのです。怪我をして痛い際、冷やすと少し緩和するように氷水等を口に含んで患歯を冷やしてあげると、噓のように痛みが緩和されます。
しかしまた体温によって歯が暖められてくるとズキズキが始まってきます。
もうここまで来たら抜髄(根管治療)は避けられませんので、早めに当院へお越しください。
当院では、それがどんなに急な来院でも応急手当ではなく治療を初診から行いますので、早期治癒が見込めます。
親知らずが虫歯で痛い!
師走に入り忙しさに拍車がかかってまいりました。
皆さん体調管理は万全ですか?
この時期、歯科医院での予約で一番多いのが”親知らずが痛い!”という主訴になります。
早速レントゲンを撮影して確定診断をしてみると、歯は一切虫歯に罹患してなく、歯周組織に炎症が発生しているがために痛みや充血、腫脹が発現しています。
原因は歯垢・歯石がバイキン源として、今回の病を引き起こしてしまっているのです。
歯垢・歯石は歯の周り全体的についてしまいがちですが、歯ブラシが届きにくい親知らずに症状が集中しがちです。
当院では一回で口全体のスケーリングを行い消毒をして、お薬を処方して終わりです。
でも一番大切なのは睡眠と栄養摂取が、早く治癒する秘訣なのです。
親知らずを抜くと小顔になれますか?
なれません。
顔の輪郭は顎のエラの部分ですので、抜歯をしても小顔に変身したりしません。
親知らずの周りに歯周炎が起こって腫れていたとしても、炎症が収まれば平常に戻るだけです。
たまに患者さんから突拍子もないことを聞かれます・・・(笑)
親知らずの抜歯って、本当に痛いの?
まず上顎と下顎で大きな違いがあります。
上顎に対して下顎骨は緻密骨といわれるほどしっかりとしているので、下顎歯も強固に生えています。
それに対して上顎骨は海綿骨といわれ軽石の様に空洞が多く散乱していますので、上顎歯もやや脆く生えています。
抜歯の際行われる麻酔を一般的には浸潤麻酔という手法で行うのですが、麻酔針を歯肉に刺入して骨面に当てるように麻酔液を浸潤させる方法です。
上顎骨は上記の通り海綿骨なので非常に麻酔液が浸潤しやすいため効きが素早く現れます。
それに対して下顎骨はなかなか浸潤しづらいので効きが奏効しない際、下顎孔伝達麻酔という下歯槽神経全体を麻痺させる手法がとられることもあります。
そして痛みの大きさを決定づけるのが歯牙の萌出方向です。多くの下顎智歯(親知らず)は水平方向にはえていてほんの一部だけ口腔内に萌出しています。
完全に骨内に埋伏していてくれればトラブルフリーなのですが、一部が萌出していることによって虫歯になったり歯周病の温床になるため抜歯が検討されるのです。
次に歯根の形態です。上顎智歯(親知らず)は単根が多いのに対して下顎智歯は複根(二根から三根)でカニのはさみの様に骨を強固に挟むような形態をしています。
ですので下顎水平埋伏智歯の抜歯においては、歯肉を観音開きに切開して骨を削ったり歯牙を3分割にするなどして患者さんも大変ですが医師も大汗をかきながら抜歯をします。
当然体は外科的な侵襲に多くの反応を示して、終わるころには腫れがでます。これが一番痛い抜歯になります。
対して上顎の完全萌出している智歯の抜歯はヘーベルというテコの原理を利用した杭で一部に力を加えると自らが抜けるようにあっという間に抜歯が完了しますので、一切腫れません。
虫歯でズキズキ痛い、何か応急手当はないの??
そろそろ歯医者に行かなきゃ・・・と、思っていた矢先とうとうズキズキが始まった!!
もう深夜だしどこもやってないだろうから、朝までどうやって過ごしたらいいのだろう?
本当に虫歯で痛みが出てしまっている場合、その痛みを増幅しているのは体温なのです。
歯の中には神経繊維が走っているのですが、虫歯が高度に進行すると無菌の歯髄腔(根管内)に口腔内の細菌が流れ込み歯髄炎を起こします。
そして炎症の痛みを助長するのが温度なのです。怪我をして痛い際、冷やすと少し緩和するように氷水等を口に含んで患歯を冷やしてあげると、噓のように痛みが緩和されます。
しかしまた体温によって歯が暖められてくるとズキズキが始まってきます。
もうここまで来たら抜髄(根管治療)は避けられませんので、早めに当院へお越しください。
当院では、それがどんなに急な来院でも応急手当ではなく治療を初診から行いますので、早期治癒が見込めます。
咬むと急に痛みが走る!
ある日突然食事をしていると痛みのある歯がでてきました。
虫歯かと思いすかさず鏡で覗いてみたが、よく確認ができない??
そんな経験ありませんか?
これって病名から言ったら歯根膜炎なんです。
根の周りには歯根膜というクッションがあって、普段咬む衝撃を緩衝してくれている器官なんですが、ここに細菌の感染が及ぶとこのような症状が出現します。
では、原因菌はどこから出現したのでしょうか?
早速レントゲンを撮影して確認してみましょう。
レントゲンにはっきりと像がでてくる時(根尖病巣)と、全く歯は問題ない(歯垢、歯石由来)と大きく分けて2分されるのですが、適切な処置を早めに受けることで、どちらも素早い緩和が期待できます。
まあ、レントゲンで歯根破折といった、治癒不可能な状態も稀に出現することもあり、暁には抜歯が必要な時もありますが、早急に抜歯しなければどうにかなってしまうものではなく、薬を服用して早めに炎症を抑えてしまえば、痛みに悩まされることも解決できます。
当院では全て得られた資料を患者さんと一緒に考え、相談しながら治療を進めていきます。
虫歯や歯周病になった時に治すことはもちろん大事ですが、最も重要なことは虫歯や歯周病にならないようにすることです。
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)と呼ばれる院内でのクリーニングや、定期検診を最低でも半年に一度は受けるようにして、健康な口内環境を保っていくようにしましょう。
また、ブラッシングの改善をご希望される方には、アドバイスをさせて頂きます。
歯周病は痛みがないまま進行し、歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。
そして、一度溶けてしまった骨は戻すことはできません。
正しいブラッシングを身に付けて、歯周病を防ぐようにしましょう。ただし、患者さん一人ひとり歯並びは異なるため、適切なブラッシング方法は人によって異なります。当院では、ブラッシングをしてきて頂いた状態で磨き残しの検査を実施し、その磨き残しをなくすための方法を患者さんと一緒に考えるようにしています。
食生活やストレスも歯周病の原因だと考えられていますが、やはりもっとも重要なのは毎日のブラッシングです。
いつまでも美味しいものを自分の歯で噛めるよう、正しい方法を身に付けましょう。
歯周病と体調の関係
歯周病は成人の過半数が潜在的に罹患していて、痛みなくして進行してしまう怖い病です。
そして仕事で忙しかったり、気候の変化などて体調が優れない時、急性症状が発現して炎症を引き起こします。
そういった時、最も大事なことは、睡眠と栄養摂取です。
歯周病の予防は歯垢・歯石の除去です。
まめなブラッシングこそが対策です。
そして定期的な歯科医院でのスケーリングこそが治療なのです。
歯ブラシのタイミング
卵が先か、鶏が先か?
こんなフレーズのように歯ブラシのタイミングも、その時の環境で決めてはいかがでしょうか?
お出かけでの食事でしたら、お出かけ直前のブラッシングお勧めしています。
要するに口腔内細菌のコントロールが重要です。
細菌数が少なければ、虫歯の進行も遅らせることができます。
最近では食後すぐのブラッシングは、口腔内が酸性に転じてしまっているため歯牙を傷つけてしまうので、食後30分ぐらいで中性に戻った段階でのブラッシングがお勧めです。
ブラッシング数は、多いに越したことはありません。
おいしいものをいつまでも食べられるよう、健康な歯を自ら守っていただきたいです。
歯石の除去は歯科医院で!
歯石とは歯垢が石灰化したものです。
多量に沈着する部位としては、唾液腺の開口部である下顎前歯部舌側および上顎大臼歯部頬側があります。
歯石には肉眼的に検知される黄白色の帯状に沈着する歯肉縁上歯石と、歯肉の中に隠れて見えないが黒褐色で点状に沈着している歯肉縁下歯石に分類されます。
特に後者は歯を支える組織に重大な悪影響をあたえます。
歯石はリン酸カルシウムを主成分としてハイドロキシアパタイトが多く含まれているので堅く、ブラッシングでは除去できません。
歯石は当クリニックで定期検診を行い、早期除去が賢明です。
半年に一度の定期健診を!
人間にはいろいろな欲がありますが、いくつになっても健康である限り、食欲は消えないものとされています。
食欲を満たしてくれる大切な器官として歯が挙げられます。
定期健診では虫歯の有無だけでなく歯垢・歯石のチェックを行い、必要ならば即日にスケーリングを行います。
当院ではダラダラとした通院は必要なく、ほとんどの方が即日完了してしまいます。
いつまでも大切な歯を一緒に守っていきましょう。
歯茎からの出血がある!
普段何気なくブラッシングをしていて出血を意識することありませんか?
これは歯茎に炎症が発生しているサインなのです。
原因は食物残渣や歯垢・歯石がバイキン源として歯周組織に感染が広がりつつあるのを血液中の白血球が戦うため毛細血管が張り巡らされた結果、充血しているので僅かな力で出血に至ってしまうのです。
ですから、出血しているところを重点的にブラッシングして清潔になれば、炎症が収まり充血がなくなります。
これを慢性的に放置してしまうと歯周病が進行して歯槽骨の吸収が始まります。
歯周病は成人の慢性疾患として痛みなくして進行する怖い病気です。
当院では虫歯の治療以上に歯周病対策を重点的に治療を行っています。
定期健診を兼ねて半年に一度のスケーリングをぜひ行ってください。
口臭の原因
口臭の原因の9割以上が歯周病の原因菌の臭いで、その他が内蔵の疾患によるものとされています。
歯周病は歯と歯の間や、歯周ポケットと言われる歯の付け根の溝に歯垢・歯石を堆積させたままにしていると、骨の吸収が起こる怖い病気です。
簡単に言うと老いを速めてしまう病なのです。
歯垢・歯石とは歯の間などに残った食物残渣を栄養源として集まった細菌の塊なのです。
日本語で”水が腐る”と言いますが、実際は細菌が繁殖した状態をさします。腐敗臭がするのも全て細菌が関与しています。
食事をしてすぐの状態でしたらブラッシングで清掃出来るのですが、時間が経ち細菌がバイオフィルムという連鎖のバリアを張ってしまったら、中々歯ブラシだけでは除去できなくなってしまいます。
このように歯垢・歯石がついてしまったら早く当院へいらしてください。
10分から15分の処置でお口の中をリフレッシュいたします。
その後はセルフケアとして夜寝る前と朝起床してからのブラッシングは必ず行い(間の時間が長いので多くの細菌が増殖しています。)、マウスウォッシュでお口全体のケアをして舌ブラシで仕上げをしたら完璧です。
食後の歯ブラシは30分後で!
食事中は食材の中に含まれたショ糖によって、虫歯菌が乳酸を生産するので、口の中が酸性になり歯牙の脱灰(溶け始める)が始まります。
食後は唾液に含まれるリンとカルシウムの力で、再石灰化がおこり中性に戻ります。
ですから食後すぐのブラッシングは、ブラシで歯を傷つけやすい環境ですので、少し時間を空けてからのブラッシングをお勧めいたします。
お子さんは大人以上に歯医者さんを怖がってしまうことが多く、最初に痛い思いをすると、その後もずっと歯医者さんに行くことを拒むようになってしまいます。
当院では、無理に押さえつけて治療をするようなことはせず、まずはフッ素塗布などの痛みが全くない処置で慣れてもらうようにしています。
そのため、実際に当院に通っているお子さんのほとんどは、自分の意志で治療を受けられるようになっています。
子供の虫歯予防の治療は?
お子さんの虫歯予防で一番大切なのが、親御さんによるブラッシングの仕上げ磨きをしてあげる事です。
どうしてもお子さんにとってブラッシングは億劫になりやすい傾向にあります。
そこで統計でもお子さんの仕上げ磨きをいくつになっても行っている家庭では、虫歯の罹患率も非常に低いというデータがあります。
フッソ塗布も萌出したての歯牙に対して昔から有効なのは今でも変わりません。
フィッシャーシーラントってご存知でしょうか?
これは歯の溝(フィッシャー)にフッ素を含んだ樹脂を流しこんで虫歯になりやすい所を最初から封鎖してしまう治療です。
予防なので歯牙を一切切削することなく、健康保険が適応されますし、東京ですと公費負担の医療証を提出頂けますと窓口負担も無くなります。
当院では、本人自らの意思でお口を開けられる時から治療可能と考えています。
逆に押さえつけての治療は一切行っていません。心に受けたダメージは一生消えないからです。
お子様のQOL(生活向上)にとって歯は一生使い続けなければいけない大切な機能です。
人生の駆け出しにお役にたちたいと思っています。
ホワイトニングは歯を白くするための処置ですが、当院ではまずクリーニングを実施して着色汚れを取り除き、本来の歯の白さを見て頂いた上で本当にホワイトニングを行うかどうかをお選び頂くようにしています。
また、ホワイトニングをしても白さには限界がありますので、必ず事前に「このくらい白くなる」というのを、模型を使って分かりやすくお見せしています。
なお、ホワイトニングの効果は永久に続く訳ではなく、化学反応で歯を白くするため、実施後は逆に着色汚れが付きやすい不安定な状態になります。
そのため、3~4週間程度は色素の強い食べ物を避けたりタバコをやめたりする必要があります。
また、ホワイトニングは天然の歯にのみ有効ですので、詰め物や被せ物が入っている場合は、そこだけ色が変わらずに目立ってしまう可能性もあります。
当院では、このような注意点やデメリットについてもきちんと事前にお話しさせて頂いた上で、ご希望される方にホワイトニングを受けて頂くようにしています。
ホワイトニングで凄く白くなりますか?
はい、白くなります。
でも、皆さんの期待通りにはなりません。
白といっでも様々で、そこにブレンドされる色によって明るくも暗くもなるのです。
歯科業界でスタンダードとされるVITAのシェードガイドという16色の見本があります。
これにA(白+赤)、B(白+黄)、C(白+灰)、D(白+赤みがかった灰)の4種類にわかれています。
そこに数字を合わせて設定されていますが、数が少ない方が明るく見えます。
日本人の平均的なシェードがA3といわれています。ホワイトニングを行うと2段階アップのA1まで白くなりますが、B1の様な系統の違う変化はできません。
B4ならB2へ、D3ならD1へ白くなりますが、B2からはB1へ、A1は変わらないのです。
それでもこの16色の標本を明るい順に並べてみるとA3からA1ですと7段階明るくなります。
表現の仕方はさまざまですが、当院では2段階アップとご説明したうえで納得された方が、ホワイトニングされています。
ホワイトニング直後は注意が必要です!
ホワイトニングは酸化還元反応という化学反応を利用して脱色していますので、治療直後から3~4週間は歯牙自体が不安定ですので、食事や飲料への配慮が必要です。
タバコは最悪で、おそらくホワイトニングを行う前の色調よりも濃くなってしまう可能性があります。
食材も色の濃いトマトや赤ワイン等、注意が必要になります。
ホワイトニングってどう治療するの?
ホワイトニングとは専用の薬剤をある波長の光を当てることによって、活性化させて酸化還元反応という化学反応を起こし天然の歯牙を漂白する治療です。
薬剤の濃度によって二種類の方法がとられています。
一つはオフィスブリーチングと言い、クリニック内で約1時間で白くなります。
但し薬剤の濃度が濃いので、歯の付け根、奥歯(頬粘膜に触れてしまう部分)は火傷を起こしてしまうのでブリーチングは行いません。
二つ目はホームブリーチングと言い、お家で約2週間のキットを持ち帰って行います。
二日に一晩のペースでマウスピースの中に薬剤を塗布し寝てもらいます。
薬剤の濃度は低いので漂白の時間は長くかかりますが、粘膜に影響を与えないので歯牙全体を漂白することが出来ますがゆっくりとした変化のため、本人には自覚しにくい傾向があります。
また長い時間薬剤と触れているため、知覚過敏症状が発現して途中で断念せざるを得ない方も出てきてしまいます。
二つの方法の色調のゴールは同じなのですが、患者様によっては二つとも組み合わせて行ったりと、人それぞれです。
参考ブログ:ホワイトニングの効果
日本の保険診療では、奥歯を削った際は、金銀パラジウム合金(銀歯)を詰めたり被せたりすることになります。
銀歯は再治療が必要になる可能性が高いと言われることもあるようですが、当院では一生使えることを目指して、精度の高い治療を行うようにしています。
もちろん、セラミックなど、自費診療の白い素材もご希望に合わせて使用しますが、基本的には保険診療の範囲内で最大限の治療成果を出すことが大切だと考えています。
もちろん患者さんごとに治療に求める価値観は異なりますので、ご希望をきちんと伺い、丁寧に説明をさせて頂いた上で、納得のいく治療を受けて頂くように心がけています。
歯並びが悪いと、見た目が気になるだけでなく、噛み合わせが悪くなり満足のいく食生活ができなくなってしまいます。さらにガタガタになっている歯は汚れが溜まりやすく、ブラッシングも行き届きにくいため、虫歯や歯周病の温床になります。歯並びを良くすることは、見た目をきれいにするだけでなくお口の健康にも繋がっているのです。
当院では、月に1回、矯正治療の専門医が来ており、現在の患者さんの歯並びや年齢を加味した上で最適な治療計画を提案させて頂くようにしています。初回カウンセリングは無料ですので、お気軽にご相談ください。なお、矯正治療の必要性は永久歯が生えそろった段階で判断しますので、まだ乳歯のある方は矯正治療を焦る必要はありません。
子供の歯並びって大人になっても影響あるの?
まず全く別物と考えてください。
たまに早く矯正をすれば(幼少期)永久歯列も叢生(ガタガタナな歯並び)を回避できるという方もいるようですが、学術的には乳歯列と永久歯列は別物と考えられています。
乳歯列期で治療が必要な時は重度の虫歯などで早期に抜歯が必要な場合、永久歯の萌出場所確保のための保隙装置の装着が必要になります。
矯正用語でugly duckling stage(醜いアヒルの子時代)という表現があります。6~7歳ぐらいで上顎前歯部が永久歯と乳歯の混合歯列の時期を表現したもので、大きさの違いでスキッ歯のように一時期なってしまいますが、時がたち他の永久歯が萌出した暁には綺麗な歯列弓になるものを表した言葉です。
歯並びは遺伝、骨格、その他様々な要素で完成されています。
当院では矯正は永久歯列の完成の暁に治療の判断を行います。
最近は多くの治療法が選べるようになっています。
経験豊富な専門医による無料相談を行っていますので、ぜひ予約してください。
歯並びは、左右の歯、上下の噛み合わせ、唇の筋肉、舌と、それぞれの力のバランスの上に成り立っているものです。
もし一部の歯がないままで放置しておくと、このバランスが崩れるため、歯が横に倒れてきたり、噛み合わせていた歯が抜けてきたりすることになります。
このような症状はすぐに現れないため、つい「とりあえずこのままでいいや」と思ってしまいがちですが、5年10年と時間が経つにつれて確実にお口の中の状態が悪くなっていきますので、もし歯を失ってしまうことがありましたら、すぐに治療を受けるようにしましょう。
歯を失った時の治療方法としては、一般的に「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」の3つがあります。
入れ歯とブリッジは保険診療のものと自費診療のものがありますが、インプラントは自費診療のみで、実は治療後のメンテナンスも毎回自費診療扱いになってしまいます。
このような経済的なこと以外にも、自宅でのお手入れ・見た目のきれいさ・他の歯への影響・お口の中の違和感・噛みやすさなど、治療方法をお選び頂く際には様々なポイントがありますので、まずはメリットとデメリットをしっかりと説明させて頂くようにしています。
インプラントのメンテナンス
インプラントの技術も上がって、これまで骨量の足りない方でも幅広く対応出来るようになってきましたが、メンテナンスの重要性や難しさがまだまだ周知されていません。
また保険でのメンテナンス対応が無いため、永遠と治療費の負担が重く、患者様は悪化してから通院を始める悪循環が起こります。
いつまでもおいしいものを味わう楽しさを失わないためにも、口腔内環境の整備には力を入れていきましょう。
インプラント周囲炎、増えているそうです
インプラントにした皆さん、過信していませんか?
インプラントは最もメンテナンスが重要かつ難しいのです。
生体親和性といって体に馴染みの良いインプラント(チタン合金)は、口腔内に生息する細菌にとっても格好の棲み処なのです。
必ずかかりつけのクリニックで定期的なメンテナンスを行わないと、気が付いた時にはインプラント周囲炎が発生して手遅れになります。
当院ではこれらの理由でインプラントをお勧めしていませんが、長いお付き合いのできる患者様には対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
自費の入れ歯ってどう違うの?
初めて入れ歯を作ることになった患者様に、保険外の義歯の製作はお勧めしていません。
それはどんなに高額な費用を出しても、義歯は義歯に変わりはなく利点を理解していただけないからです。
まずは保険の義歯を使ってみて、どこが気になるのか?どうであったら納得できるのか?逆になんの問題もない方も大勢いらっしゃいます。
保険と自費の最大の違いは印象(型取り)です。
保険では既成トレーで印象を行うのに対して、自費は既成トレーで取った印象模型から個人トレーを作り、もう一度シリコン印象材でより精度の高い型取りを行い石膏模型を作ります。
精度の高い義歯は口の中で一切遊びが無いので左右に動くことがほとんど無く,粘膜を傷つけることがありません。
次に保険では義歯床の部分をレジン(樹脂)という材質を使うのですが、どうしても強度を確保するためにそれなりの厚みがありますので違和感や熱の伝道が悪くなります。
それに対して自費ではコバルトクロムやチタンの金属床に置き換えて作ります。
金属ですので厚みが薄くても強度を得られ、熱伝導も早いので”熱い”冷たい”が、素早く感じ取れます。
また局部床義歯(部分入れ歯)では、入れ歯を固定するためにクラスプというバネを用いますが、金属のため目立ってしまうことがあります。
そこで自費ではノンクラスプデンチャーといって金属バネを使わない目立たない義歯の製作が可能になります。
これらは数多くある自費の義歯の一部の紹介でしかありませんが、保険ではだめだという訳ではありません。
当院では患者様一人一人に詳しい説明をさせていただき、納得して満足いただけるよう努めさせていただいています。
インプラントとブリッジと入れ歯、何がいいの?
歯を失ってしまった所を補う方法にインプラント、ブリッジ、入れ歯があります。
それぞれ長所、短所がありますので、簡単にご説明いたします。
インプラント(人口歯根)
長所:骨と密接に癒着しますので、しっかりなんでも咬めます。また、他の歯を加工する必要がないので単独で治療可能です。
短所:まずは保険が利かないので高額です。また、メンテナンスも天然歯より大変なのに保険が利かないので永遠と治療費が掛かります。
また骨量が重要で部位によっては追加手術などでさらに費用が掛かることがあります。
ブリッジ
長所:天然歯のように一切違和感なく今まで通り何でも咬めます。保険も無理な設計をしない限り適用されます。
短所:欠損をした両隣の歯を加工しなければならないのと、平行性を保つために切削量が多く必要です。保険では前歯以外は銀歯ですので、審美性に欠けます。
入れ歯(局部床義歯)
長所:既存の歯を加工することなく作成できます。保険も一部欠損から総義歯まで全てカバーされています。
短所:着脱式のためイメージが悪い。部分入れ歯ですとクラスプというバネで既存の歯に維持をさせるので審美性に欠ける。咬合圧負担が残存歯と粘膜負担になるため繊維質の様な食物は咬みにくかったりします。
当院ではこれらのことを患者さんに説明しながら、様々な要素を考慮に入れ患者さん一人一人にあったQOL(生活向上)を提案させていただいています。
最後にはPMTC(機械的研磨)を行って、着色予防までおこなっても3,000円弱で対応できます。
ぜひ半年に1度は定期健診をかねて、クリーニングにいらしてください。