2020.08.03甘いものを食べるとしみる!!虫歯なの?
甘いものを食べたり、冷たいものを口に含んだ際、しみるのが一般的には虫歯の兆候だとされています。
虫歯によってエナメル質が溶けてしまい、実質的な溶解(脱灰)を伴って象牙質まで蝕まれてくると治療が必要になります。
ところで、初期虫歯ってご存知ですか?
これは見た目上はほとんど問題なかったり、エナメル質の透明層が一部白濁してくることもあります。
この初期虫歯はまだ、自然治癒の可能性があります。
甘いものを食べると虫歯菌は乳酸を産出することによって歯を溶解(脱灰)するので、しみる感じがするのです。
ところが、その後ちゃんと清潔にしていてもらえれば、唾液中のリンとカルシウムを再吸収(石灰化)して自然治癒するといわれています。
これはあくまでもレントゲンに撮影されないぐらい初期の現象ですが、多くの方の口腔内ではこのような現象が日々起こっていると、言われています。
甘いものでしみだしたら”気のせい??”ではなく、さらなるブラッシングを心掛けることで再石灰化を促して自然治癒できるように努めてください。
当院の治療は患者さんの口腔内全体の状況を把握して、初診時から治療をしていく方もあれば、フッ素塗布やブラッシング指導から開始して虫歯の動向を把握しながら、患者様一人一人に適切な対応を心掛けています。
削って詰めるだけが治療ではないのです。
2020.08.02検診で虫歯かも?と、いわれたら
明らかに歯が欠けていたり、レントゲンにはっきりと写っていれば治療が必要ですが、単なる裂溝(歯の溝)の着色だったりすることが多く存在します。
ここは科学的にはっきりさせたいところです。
当院ではKAVO社のダイアグノデントを使い虫歯の進行度を数字化して判定します。
この機械は患部にレーザー光線をあて反射のスピードを測ることによって,虫歯の進行度を数字化して治療の必要度を判定します。
この機械で測定してみると検診でひっかかった患歯も、ほとんどが着色で治療の必要がないことが判明したりします。
出来る限り削らない、自然が一番。自分の歯は科学的な根拠でもって守っていきましょう。
2020.01.12ホワイトニングの効果
はい、白くなります。
でも、皆さんの期待通りにはなりません。
白といっでも様々で、そこにブレンドされる色によって明るくも暗くもなるのです。
歯科業界でスタンダードとされるVITAのシェードガイドという16色の見本があります。
これにA(白+赤)、B(白+黄)、C(白+灰)、D(白+赤みがかった灰)の4種類にわかれています。
そこに数字を合わせて設定されていますが、数が少ない方が明るく見えます。
日本人の平均的なシェードがA3といわれています。ホワイトニングを行うと2段階アップのA1まで白くなりますが、B1の様な系統の違う変化はできません。
B4ならB2へ、D3ならD1へ白くなりますが、B2からはB1へ、A1は変わらないのです。
それでもこの16色の標本を明るい順に並べてみるとA3からA1ですと7段階明るくなります。
表現の仕方はさまざまですが、当院では2段階アップとご説明したうえで納得された方が、ホワイトニングされています。
2019.12.01親知らずが痛いと思っているあなた!
ここ最近問い合わせが増えてきたのが、「親知らずが痛いので抜きたいのですが・・・」
本当に虫歯で痛いのでしょうか?
早速レントゲンを撮影してみると歯は健康そのもの!
大半は気候の変化によって免疫がさがり体調を崩した方が、歯茎の炎症を引き起こして痛い人が大半だったりします。
原因は歯の周りについた歯垢、歯石が病原菌として感染を起こしただけなのです。
当院では当日、全顎にわたるクリーニングを行い消毒をして薬を処方して数日間体を休めるようにお話をします。
そう、通院は1回のみです。
それでも、痛い思いをしてまで抜歯しますか?
2019.11.01抜歯って、しなければいけないの?
抜歯をしたほうが良い条件って様々ありますが、それを決めるのは本人の意思であって、ドクターが強要するものではありません。
残根の状態でどうやっても治癒が見込めない歯でも、狭心症を患っていて血液サラサラになる薬剤を飲んでいる方に抜歯は勧めません。
明らかな歯根破折が認められても,薬を飲んで炎症が引いてしまえば,暫くまた使えるようになるので、早く抜かなくても構いません。
これらは多々ある場面のひとつです。
当院では様々な可能性をお話しさせて頂いて、患者様が納得をした選択を決定してもらえるよう努めています。